創作のために過去を掘る その2

キャラクターについて。今回は、小学五年生の時に作ったキャラクターのことを考えてみる。


ブレイブマン

宇宙キリガミネという田舎出身(失礼)。なぜ霧ヶ峰なのかというと、小学校の夏休みの合宿?で霧ヶ峰に行ったから。まあまあ楽しかった。

実は名前が示す通り、勇者としての宿命を背負っている。魔王エンアースの討伐を目指して、宇宙警備隊養成校に入学する。

 想い・願い・祈り: ダイ大の勇者や、ハリー・ポッターのような主人公を書きたかった。宿命の中で、先生から戦い方を学び、やがて魔王を打倒する。



ミラクルマン

もとは自分の過去作「ミラクルマン」に登場するキャラ。おっちょこちょいで、ビームやブーメランを自分によくぶつける(彼のビームは地球を一周して背中に当たるのだ)。おそらくブレイブマンの先輩。卒業後、怪獣や宇宙人と戦うために地球に派遣されるが、この作品ではまだ学生である。ちなみに、奇跡を起こす能力は一切ない。

 想い・願い・祈り: ウルトラマンのパロディがやってみたくて作ったキャラ。あまり個性的ではないと思うが、「ヒーローとしての実力があるけどドジっ子な先輩」というのはそれなりに活かせる個性かもしれない。



ソードマン

ゼットマン

アルティメットライジングライトニングドラゴンマン

三人揃ってトリプルマン。

ソードマンは剣の使い手で、顔はミラクルマンと同じ(帰マンリスペクト)。単純だが正義感溢れる性格。

ゼットマンは冷静沈着な参謀タイプで、頭からブーメランを出して攻撃する。

アルティメットライジングライトニングドラゴンマンは、名前が長い。先祖代々カッコつけるのが好きで、カッコつけすぎて勝機を逃す。格闘とエネルギー弾で戦う。

彼らはミラクルマンの続編で「トリプルマン」という一貫あたり6ページくらいのギャグ漫画の主役だった。小学生にしては面白い内容だったけど、諸事情で捨ててしまったのが悔やまれる。アリ型ケイ素生命体の住むギャガ星を守るヒーローだが、「ブレイブマン」ではブレイブマンの同級生として登場する。

 想い・願い・祈り:今思うと、僕は学校生活に楽しさを見出していた。確かに、家庭環境は酷いし先生はクソだったが、友人との交流は楽しかったのだ。「三人一組のトリプルマン」という発想は、その楽しさをキャラクター化したものではなかっただろうか。ところが、トリプルマンを書き始めて半年で引っ越す事となり、新しい友達を作ることに失敗したのだ。それ以来、学校そのものが本当に嫌になった。ブレイブマンを完成できなかった理由は、友人との交流を失った事にあるのかもしれない。



アブソリュートダークネスエクリプスライトニングドラゴンマン

ぶっちゃけ、

正確な名前覚えてない。

アルティメット(中略)ドラゴンマンの親戚で、真面目というより、ほどよくノリの良い先生。ブレイブマンたちの担任として、必殺技の撃ち方も、怪獣の特徴も、全部教えてくれる。時々生徒に無茶振りをする(笑)。カッコつけ一族の一員だからか、全身真っ暗な闇属性っぽい見た目(※味方です)。

 想い・願い・祈り:後から見ると、彼は普通の先生なんだよね。悪人でもなく、稀代の名教師でもなく、普通に頼れるキャラ。現在、僕が先生キャラを作る時には「凡人だが、生徒の問題にきちんと対処せず、見て見ぬふり」「実はすごい悪人」「すごく良い先生で、特別な人生経験(苦い経験も含めて)がある」のどれかなんだよね。このキャラに、先生としての特別さがそんなにないのは、学校がわりと好きだった時代のキャラだからだろう。



宇宙大魔王エンアース

全宇宙の支配を企み、宇宙警備隊と戦争をしている大魔王。狙っている星の中には、地球も含まれているようだが…?

 想い・願い・祈り:しらねー!眠い!午前四時だから眠い!



ゲドン

ギャガ星に住む、恐竜型の大怪獣。トリプルマンをライバル視して、戦いをたびたび挑む。主な攻撃はビームを吐く事だが、なんと倒される度に強くなって蘇る特性を持つ。蘇ると「スーパーゲドン」「バーニングゲドン」「ネオグランドゲドンEx」などと名前も変わる。

 想い・願い・祈り:ギャグ漫画の準レギュラーとして、さらにヒーローたちのライバルとして、ふさわしいキャラを作ろうとしたのだろう。そういうキャラは大事。あと、名前の由来は「ハルマゲドン」(最終戦争)だけど、そこから「倒されるほど強くなって蘇る」というキャラになるのはエグすぎww ギャグ漫画じゃなければラスボスになれる能力だ。



サタン

ルシファー

ベルゼブブ

リヴァイアサン

地球出身の悪魔たち。「ブレイブマン」の時代には地球で活動しているが、やがて地球人が神や悪魔を信じなくなったので、ギャガ星にやってくる。キリスト教七つの大罪をモチーフにしているが、アスモデウス(性欲の悪魔)などを小学生の漫画で描きたくなかったので四人に減らした。

リヴァイアサンは大蛇のような姿で、嫉妬のエネルギーを操り、ギャガ星の殺人・殺人未遂件数を増加させた。しかし、ミラクルマンの協力で事件の起きた場所からリヴァイアサンの居場所が割り出された。追跡するトリプルマン、逃げるリヴァイアサン。その先には、たまたま通りがかったゲドンが……。トリプルマンを倒すための新兵器『ゲドンミラー』を持っていたゲドンは、リヴァイアサンのビーム攻撃を受けて真っ二つになる。一方、リヴァイアサンも自分のビームが反射して死ぬのであった…

ベルゼブブは羽にドクロ模様のついた、ハエのような姿で、BLACKゲドンと大食い勝負をする(大食い大会のTV番組が好きだった)。だが、ギャガ星人はケイ素生命体なので、ガラスやワックスやプラントオパールなど、やたら食いづらい料理ばかり(ていうか食べ物じゃねえw)。結局、大食い対決に負けたベルゼブブは暴れ出したので、勝負を見張っていたゼットマンが倒した。

ルシファーは鎧を着た巨人で、トリプルマンが三人総出でかかっても倒せないほどの戦闘の達人。たぶん修行が必要なやつ。でも、コイツとの戦いを実際に書くことはなかった。

サタンは悪魔の王。能力は決めてない。コイツを倒した後、「悪魔を野放しにした神様が悪い!」という事で神様を倒し、代わりに「イエス!キリピュア5!」というシスターの集団(人数は48人かも)が神様の代わりになる予定だった。うん、書かなくて正解だなw

 想い・願い・祈り:七つの大罪」という厨二的なモチーフに興奮していたので、その想いが詰まっている() 一方、ラスボスがサタンではなく神なのは、「神がいるならなぜ世界は理不尽なんだ?」という想いから来ている。「神の方が間違っているんじゃないか?」という事だ。当時は詳しくなかったが、グノーシス主義のような考え方である。



ギャガ星人

アリみたいな見た目のキャラ。高度な知性を有し、地球人のような文明を築いている。ただし、ケイ素生命体なのでタンパク質は食べれないし、彼らの料理はワックス、粘土、ガラスなど、地球人にとっては食べられない物ばかりである。

実は、ギャガ星人の若者が地球に来て「うわあ…これが地球か…」とか感動してる漫画を書いた事があるのだが、続きは書かなかった。もったいない事をしたかな。

 想い・願い・祈り:アリが好きなのと、「ガメラ2 レギオン襲来」という映画のような、ケイ素生命体に興味があったから。しかし、怪物のような異種族ではなく地球人のような心を持った種族にしたのは、意外とオリジナリティがあったかもしれない。



という訳で、自分が過去に作ったキャラを振り返ってみた。


今回分かったことの一つだが、ミラクルマン〜ブレイブマンのシリーズは「自分の攻撃が自分に当たる」シーンが多すぎる。また、倒される度に強くなるゲドンも凄すぎる。深読みすれば「過剰な武力は自滅に繋がる」的なメッセージがあるのかもしれない(そんなものない)。とはいえ、小学生の時の無意識的な考えが現れていそうだ。


ちなみに、僕は小学生の時からスパイダーマンが好きだったけど、スパイダーマン1の敵キャラ、グリーンゴブリンはまさしく「自滅」する。スパイダーマンを騙し討ちしようとして、自分の攻撃が当たってしまったのだ。


「大いなる力には大いなる責任が伴う」という言葉がある通り、スパイダーマンは主体性と責任の物語だ。その物語において、自分の攻撃で自滅することは、「自己責任」の一種であるといえる。


とりあえず、僕の作品にスパイダーマンの影響と、深い意味をこじつける余地が見出せたところで、僕は一旦寝るとしよう。外はもう明るい。午前5時44分だ。