【小説】イルカ帝国の野望 その3

イルカのカイルは村にいた。そして、村人たちは怯えていた!


「きゃーー!イルカが喋ってる!」

「イルカが歩いてるーーッ!!


「ふむ、これが地上人の家か。ちょっと攻撃してみよう」


カイルが光線銃を撃つと、一軒の家が閃光に包まれ、消し炭になる。


「むむ、たった一発の光線で粉々に……!?ウミガメよりもろいじゃないか!」


カイルは別の家をヒレで触り、調べ始める。


「むむ、何だこの家は!植物性の素材でできた、ごく単純な建築!なんと原始的な文化なんだ!」


カイルは障子の紙の部分をヒレで触り、穴を開けていく。


「なんだこれは……楽しい……!」


次々と、障子に穴を開けていくカイル。


「まさか、この家は巨大なおもちゃなのか……!?」


その時、カイルの頭が後ろから叩かれた。


「あたしのウチに、何上がり込んでんだよ!」


見れば、ホウキを持った村人。


「ふむ、お前のウチは面白いな。だが、イルカ帝国には遠く及ばん!」


イルカは光線銃を出し、村人を撃つ!


「ギャー!」


「お前たち、こうなりたくなかったら私に従え!」


集まった村人たちは、恐れおののく。イルカとの距離は離れているが、あの魔法の道具を使われたら命がない。どうやって逃げればいいのか……。


「おいお前、ここは何という国だ!」

「へ?ワシのことかの?」

一人の老人が反応する。


「そうだ。お前に聞いているのだ」

「ふむ……ワシは かんたろう と申す者じゃ。冒険を生業としておる」

「いや、お前のプロフィールは聞いてない」

「ワシの職業は魔法使いじゃ。魔法を使えば、どんな魔物もイチコロじゃ!」

「いや、だからお前のプロフィールは…」


両手を大きく広げる老人を、背後から一人の若者が抑える。


「じいちゃん!下がってろ!」


若者が大声で言う。


「こ、この国は扶桑だ!東の果てにある。お前が何をするつもりかは分からんが、きっと冒険者がお前を退治するぞ!」


「ほう、冒険者とはなんだ?」


冒険者はの〜お☆ 世界で一番かっこいい職業なんじゃ。しかも強いのじゃ!」


ボケ老人が答えた。カイルは不敵に笑う。


「フフッ、そんなにすごい者がいるなら、ぜひ手合わせしてみたいものだ。もっとも、勝つのはこの私だがな!!」


すると、遠くから声が聞こえた。


「その言葉!オレたちへの挑戦と受けて取るぜ!」


そこには、星太郎と悠月がいた。


冒険者様……!」


冒険者の登場にざわめく村人。果たして、イルカと冒険者の対決はどうなるのか!?

乞うご期待!